診療内容

当院の診療科

  • 一般歯科
  • 矯正歯科
  • 口腔外科

歯周病は骨の病気です

歯は歯肉(歯ぐき)に支えられていると思われている方が多いかもしれませんが、実際はその下にある顎(あご)の骨に支えられています。

歯周病はこの顎の骨が溶けてなくなっていく病気で、重度に進行すると歯がぐらぐらして、最後は抜歯に至ります。

歯周病は歯ぐきが腫れたり、出血したりするため、歯ぐきの病気と思われがちですが、これらはひとつの症状に過ぎず、「骨の病気」であることを認識することが大切です。

歯周病は歯に付着しているプラークや歯石に存在する細菌に感染して起こります。噛み合わせが悪い場合や喫煙、糖尿病などの全身的な問題がある場合も歯周病が悪化しやすくなります。

歯周病は「沈黙の病気」といわれ、病状が進行してもあまり症状がわかりにくい特徴があります。気づいたときには重症になってしまって手遅れになることが多いため、日頃から予防、早期治療に努めることが大切です。

歯周病の治療はブラッシングや歯石除去によるプラークコントロール(細菌の除去)と生活習慣の改善を行います。進行した歯周病は手術を行って失った骨や歯ぐきを再生することができます。残念ながら歯を失ってしまっても、インプラント治療により健康を回復することが可能です。

「歯周病は治らない」、「年をとったら歯周病で入れ歯になるのは仕方ない」などと思われているかもしれませんが、適切な治療を行えば歯周病は改善することができます。

歯を失った際の3つの治療法

歯を失うと噛めない、話しにくい、見た目が悪いなどの問題が起こります。また、失った状態を放置することで歯並びが悪くなったり、残っている歯の負担が大きくなるなど口腔内全体に悪影響を及ぼします。

そうならないためには失った歯を補うことが必要ですが、その方法には次の3つの治療法が挙げられます。

入れ歯

隣の歯を削らなくても失った歯を補うことができますが、違和感が大きく話しにくい、見た目が悪い、痛くて噛みにくいなどの欠点があります。

ブリッジ

違和感が少なく、しっかりと噛むことができます。しかし、隣の歯を削る必要があり、力の負担も大きくなるため周囲の歯への影響は大きくなります。

インプラント

隣りの歯を削らなくても、痛みや違和感のない自然な噛み心地や美しさを取り戻すことができます。

修復治療

”詰め物やかぶせによる虫歯治療を行えば、二度と虫歯にならない”と思っておられるかもしれませんが、そうではありません。というのは、虫歯治療を行うと本来の歯にはない”継ぎ目”ができ、プラークが溜まりやすくなるからです。よって虫歯の再発を防ぐためには、継ぎ目に段差の少ない適合精度の高い修復治療を行うことが必要です(図A)。

ただし、歯ぐきの下まで虫歯が深く進むと、虫歯を取りきることが難しくなり、精度の高い修復治療が不可能になります。この様な場合、手術を行うことで、虫歯の完全な除去と精度の高い修復治療を行うことが可能となり、歯を長持ちさせることができます(図B)。